この記事の概要

初回接続では、SERVERで目的のサーバーが選択されていること、システムがVPN接続を許可していること、Connectivity Testと実際のアクセスが正常であることを順に確認します。Shadowrocketに自分のサブスクリプションやサーバー情報を登録済みの方向けに、Homeでの接続手順と、サーバー・ルーティングルール・ネットワークの問題を切り分ける方法を説明します。接続スイッチや遅延値だけで接続成功と判断しないための確認ガイドです。

1. 接続前にSERVERに利用可能な項目があるか確認

Shadowrocketの接続スイッチをオンにしても、サーバーが自動で追加されるわけではありません。まずHomeを開き、SERVER欄に登録済みの項目が表示されているか確認してください。リストが空の場合は、事前に手元の情報を登録します。サブスクリプションのグループだけが表示され、サーバー項目がない場合は、更新が正常に完了したか確認してください。アプリの買い切りと接続サービスの契約は別です。当サイトではサーバー、サブスクリプション、サービス提供者の案内・販売・推奨は行っていません。

すでにサブスクリプションを利用している場合は、Home右上の「+」から追加画面を開き、TypeをSubscribeに設定して、自分のサブスクリプションURLを入力・保存します。その後、更新されたリストを確認してください。URLには認証情報が含まれる場合があるため、公開コメントやスクリーンショットに掲載しないでください。更新に成功したことは設定データを取得できたことを示すだけで、接続確認の代わりにはなりません。

2. Homeでサーバーを選び、接続をオンにする

SERVERリストでサーバーの行をタップすると、使用するサーバーを選択できます。項目の詳細や編集画面を開く操作は、設定値を確認するためのものです。用途が異なるため、選択後はリストの選択マークで確認してください。タップした場所だけを見て判断しないようにしましょう。ポリシーグループを含むConfigでは、ルールによってグループ内の別のサーバーが選ばれる場合があります。既定の選択項目がすべてのルールに適用されるわけではありません。

  1. サーバー項目を選ぶ

    Home → SERVERを開き、使用するサーバーの行をタップして、選択マークがその項目に付いていることを確認します。リストが長い場合は、グループ名と項目名を照合し、似た項目を選ばないようにしてください。

  2. ルーティングモードを確認

    Home → Global Routingを開き、現在の選択内容を確認します。適切なルールが設定済みの場合はConfigを使います。ルールの影響を一時的に切り分けるには、比較テストとしてProxyを使用できます。テスト後は元のモードに戻してください。

  3. 接続をオンにする

    Homeに戻り、画面上部の接続スイッチをオンにします。初回接続時にシステムからVPN構成の追加を求められた場合は、要求元がShadowrocketであることを確認して許可し、システムの案内に従って端末認証を完了してください。

  4. 接続状態を確認

    Homeで接続状態が変わるまで待ちます。Not Connectedのままの場合は、まず権限や表示されたエラーに対処してください。接続済みになったら、Connectivity Testと実際のアクセスを確認します。

VPN権限を許可すると、アプリがシステムのネットワーク拡張機能を通じて通信を処理できるようになりますが、サーバー自体の動作が確認されたわけではありません。権限を許可しても、認証エラー、ネットワークへの到達不能、設定の不一致などにより正常にアクセスできない場合があります。また、システムにVPNの表示が出ても、それはシステム上の接続状態を示すだけで、特定のWebサイトに期待どおりアクセスできることを保証しません。

3. Global Routing:テスト時と通常利用時のモードを区別

接続スイッチは接続を開始するかどうかを決め、Global Routingは通信をどのように処理するかを決めます。トラブルシューティングでは両方を記録してください。以下の比較は、アプリで処理される通信を対象としています。ルール、ポリシーグループ、現在の設定も個別に確認が必要です。「スイッチがオンなら、すべての通信が現在の既定サーバーを通る」という意味ではありません。

Config

推奨

現在の設定ルールに従って通信を判定します。結果はDIRECT、PROXY、REJECT、または該当するポリシーグループになります。先行するルールに一致しない通信の行き先は、通常FINALルールで決まり、すべてが直接接続されるわけではありません。

適した用途:確認済みの設定を使った日常的なルーティングと、初回のルール確認。

Proxy

Proxyモードで接続し、一時的にルールによる振り分けの影響を抑えてテストします。同じ宛先をもう一度テストし、Configとの差を確認してください。サーバーは同時に変更しないでください。

適した用途:サーバーが通信を処理できるかの確認、またはルール選択の比較。

Direct

直接接続するモードです。宛先が開けても、現在のネットワークから直接アクセスできることの参考にしかなりません。選択中のサーバーが動作している証拠にはなりません。

適した用途:直接接続の基準を確認し、プロキシを有効にした場合に問題が発生するかを判断する。

Scene

設定済みのシーンに応じたポリシーを使用します。初回のトラブルシューティングでは、シーンの条件と実際に適用された結果を確認してください。シーンを設定していない場合は、明示的なConfigまたはProxyとの比較の代わりに使わないでください。

適した用途:シーンを設定済みで、条件による切り替えを確認したい場合。

たとえばConfigのDOMAIN-SUFFIX,example.com,DIRECTは、該当するドメインサフィックスへの通信をDIRECTにします。既定サーバーを選択していても、選択マークによってこの通信がプロキシ経由に変わることはありません。ルールは上から順に照合されます。GEOIP、IP-CIDR、FINALなども、現在の設定と合わせて確認してください。構文の詳細はルールリファレンスをご覧ください。

4. Connectivity Test:結果を3段階で確認

接続後、HomeでConnectivity Testをタップし、テストが完了してから結果を確認します。この機能はテスト対象への接続状況を確認するもので、通信速度の測定でも、すべてのアプリ・ドメイン・プロトコル機能を総合的に検証するものでもありません。テスト対象、使用する方法、実行時のネットワーク環境によって結果は変わるため、実際のアクセスと合わせて判断してください。

レベル1
接続状態:システムでVPN接続が確立されているか
レベル2
Connectivity Test:テスト対象が応答するか
レベル3
実際のアクセス:宛先への通信とルーティングが想定どおりか

ms単位の数値が表示された場合は、該当するテストの所要時間を示し、ダウンロード速度を表すものではありません。数値が小さくても、長時間の通信が安定するとは限りません。SERVER項目の遅延テストとHomeのConnectivity Testも別のものです。項目にテスト値が表示されても、すべての通信でその項目が使われていることや、実際の通信が完了したことの証明にはなりません。

確認できた結果判断できること次の手順
接続済み、テスト応答あり現在の条件で、今回のテスト対象に到達できた必要なページを開き、実際の通信を確認する
接続済み、テストがタイムアウト今回のテストが時間内に完了しなかった。原因は未特定サーバー項目は変更せず、モード・ネットワーク・テスト対象を比較する
未接続、サーバー項目に遅延値あり項目のテスト結果とシステムの接続状態は別Homeに戻り、スイッチ・権限・エラーを確認する
テスト成功、一部のページで失敗テスト対象には到達できたが、対象ページには別の問題がある対象ドメインのDNS、ルールのポリシー、アクセスエラーを確認する

テスト後、ブラウザーで自分がアクセスしたいページを開き、実際に再読み込みしてください。キャッシュ済みの内容を見るだけでは確認になりません。アプリ内の通信ログでDIRECTに一致している場合、ページが正常に表示されても、プロキシ経由の通信が正常だとは証明できません。PROXYまたはポリシーグループに一致している場合は、実際に選択されたポリシーとその結果を確認してください。1回のテスト成功だけで、すべての通信が検証されたと判断しないでください。

5. 接続できない場合:権限・ネットワーク・サーバー・ルールの順に確認

トラブルシューティングでは、一度に変更する項目を一つにし、テスト対象を同じに保つことが基本です。まず「接続自体が確立していない」のか、「接続済みだがアクセスできない」のかを切り分けてから、次の手順に進みます。設定をすべて削除して何度も再登録すると、比較に必要な情報が失われやすく、原因の特定にもつながりません。

  1. 接続状態と権限を確認します。Homeに戻り、スイッチがオンのままか確認してください。システムがVPN構成の追加を許可していない場合は、先に許可します。明確なエラーが表示されたら、内容を記録してください。権限の問題をサーバーのタイムアウトとして扱わないようにします。
  2. 基本ネットワークを確認します。条件を管理できる環境で接続を切り、現在のWi-Fiまたはモバイル通信で通常のページにアクセスできるか確認してください。公衆Wi-FiでWeb認証が必要な場合は、先に認証を完了してからHomeに戻り、再試行します。
  3. 使用中のサーバーを確認します。SERVERの選択マーク、Address、Port、プロトコルに関する認証情報を確認してください。登録済みのサブスクリプションを更新した場合は、項目に変更がないか確認します。更新が完了しても、すべての項目が利用可能だとは限りません。
  4. モードを比較します。同じサーバーとネットワークのまま、Configから一時的にProxyへ切り替え、同じ宛先へのアクセスを再試行してください。Configでのみ失敗する場合は、プロトコルをすぐ変更するのではなく、ルール、ポリシーグループ、選択中の項目を優先して確認します。
  5. ネットワークを比較します。サーバー項目とモードはそのままに、Wi-Fiとモバイル通信を切り替えて再テストします。一方のネットワークだけで失敗する場合は、そのネットワークのDNS、アクセス制限、通信条件が関係している可能性があります。
  6. 最後に自動接続を確認します。手動でオフにしても再接続する場合は、Settings → On Demandを開いて有効な条件を確認します。トラブルシューティング中は該当する自動接続設定を一時的にオフにし、終了後に元の設定へ戻してください。

同じサーバーでネットワークを比較

Wi-Fiでテスト
  • 現在のネットワークで必要なWeb認証を先に完了します。
  • Global Routing、テスト結果、失敗した宛先を記録します。
  • サーバーと認証パラメーターは変更しません。
モバイル通信でテスト
  • 対象アプリのモバイルデータ通信が許可されていることを確認します。
  • 同じモード・同じ宛先でテストを繰り返します。
  • 接続状態と実際のアクセス結果をそれぞれ記録します。

設定を同時に変更せず、ネットワークだけを切り替えることで、差が現在のネットワークに関係するか判断できます。両方のネットワークで失敗しても、原因が同じとは限りません。

特定の機能だけが失敗する場合は、通常のWeb通信とUDPなど、通信の種類を分けて確認します。Webページが開けても、すべての通信が正常とは限りません。使用中のプロトコル、サーバー設定、サービスが該当する通信に対応しているかを確認し、必要なパラメーターを調整してください。Connectivity Testをすべての機能に共通する判定として扱わないでください。

6. 初回確認後:通常の設定に戻し、結果を記録

接続状態が正常で、Connectivity Testに応答があり、実際の宛先にも想定どおりアクセスできたら、初回接続の確認は完了です。テスト中にProxyを一時使用した場合は、日常の使い方に合わせてConfigまたは元のシーンに戻し、よく使うページをもう一度確認してください。モードを戻した後は、以前のテスト結果が新しいモードでのルーティング結果を保証するわけではありません。

ShadowrocketはAppleプラットフォーム向けの有料クライアントで、主にiPhoneとiPadで利用できます。入手先はApp Storeのみです。システム要件はApp Storeの製品ページをご確認ください。アプリを再入手する際は、デベロッパのShadow Launch Technology Limited、公式アイコン、アプリID932747118を確認してください。接続設定と購入確認は別の手順なので、それぞれ確認が必要です。